「教育訓練は力量管理の手段である」ということにハッとした

「教育訓練は、力量管理の手段である」ということにハッとしたのはつい最近のことです。正確にいうと、力量管理と教育訓練の関係がよくわかっていなかったということが分かったのです。

何十年も仕事してきて、今更、分かったところで、どうということもないけど、「ああ、そういうことか」と自分が納得できたのでちょっとうれしくなりました。

この年になっても積年のもやもやが少し解消した(腹落ちした)のですこしだけ賢くなったような気がして、また、誰かに何かのヒントになるかもしれないので、メモとして残しておこうと思います。

力量とは「意図した結果を達成するための知識及びスキルを適用する能力」と定義されているため、知識・スキルを軸として各人の力量をマッピングしていますが、この力量マップを使って、実際の業務に人をアサインするのはなかなか難しい!ましてや各人の教育訓練にまで結びつかない!

要するに、A君にはこういう力量があるので、この仕事をやってもらおうではなく、この仕事にはどのような力量必要かを最初に定義してそのあとに、A君に仕事をやってもらうとを考える、この順番に思い至っていなかったことを遅まきながら気が付きました。また、その足りない力量を補うために教育訓練が必要になるわけです。

ということで、この考え方は、プロジェクト管理にも適用できるのではと思っています。

プロジェクトでは、最初にWBS (ワークブレイクダウンストラクチャ)を作成するわけですが、WBSがプロジェクト管理の基本だよと偉そうに言っていたのですが、実際には、WBS作成もそう簡単にでできるものでもなく、ましてや進捗管理にも、思いどおりに使えていませんでした。

進捗が遅れても(経験したプロジェクトの8割は遅れが発生していたな)、具体的な対策を提示できず、精神論をいってしまったこと深く反省しています(冷や汗もの)。
仕事に必要な力量をその人が達成できているか評価していなかったな、あの時は、このタスクを達成するための力量は何かを決定しないまま人の配置していたなと、今にして思い当たることがあります。

この人には、力量があるからと漠然とした言い方はそこで思考がストップする要因になるかもしれません。
過去を悔いてもしょうがないですが、こんな形で、考えることができたら、私のような凡人でもう少しましな管理ができるのではと思ってしまうのです。

品質マネジメントの7原則の一つに「人々の積極的参加」というものがあります。これは、組織力を強化するために必須であるということですが少しは本質を理解することができたかなと勝手に思っています。

少しでも自分で納得できるレベルに持っていきたいと意識しISOの本質に少しでも近づけるよう、地道に努力を続けたいと考えています。

力量とは何か、教育訓練との関係は に関連して私が理解したことを記述しました。