地球温暖化問題をプロセスアプローチ方法で紐解いてみたら   

地球温暖化問題をプロセスアプローチ方法で紐解いてみたら 
プロセスアプローチは、品質マネジメントシステムの構築、実現、その有効性を改善する際に採用される手法ですが、この手法を使って、私も含め多くの人が地球温暖化の原因を自明の事実として当たり前のように受け入れていることに対し疑問を投げかけてみたいと思います。

ご存知のように、プロセスアプローチとはインプットをアウトプットに変換するプロセスまたは相互に作用するプロセスを明確にし、その相互関係を明らかにしていくことです。

地球温暖化のプロセスを、現状、自明の事実としてどのように受け入れているか示します。
・インプット;限りある化石燃料(天然ガス、石油、石炭)
・プロセス; 経済活動を通して
・アウトプット;温室効果ガス(CO2やCH4など)の排出。大気中のCO2の濃度が上昇し、その結果、地球温暖化が進行し気候変動が発生、自然災害、海面上昇、食糧危機、都市部での洪水・豪雨、陸や海の生態系の損失、水不足やインフラ機能の停止を引き起こす。

どのプロセスに焦点をあてるかというと「地球温暖化はCO2の濃度の上昇が原因である」というところです。

国は、温暖化防止対策として2050年のCO2排出ゼロ化(明らかに無理があるが・・)を目標に、脱炭素化、電化、水素化、CCUS(二酸化炭素回収、有効利用、貯留)の活用を推進し、脱炭素やカーボンニュートラルの達成に向けた経済活動が活況を呈している状況です。
(カーボンニュートラルとは人間が排出する温室効果ガス(CO2やCH4など)の量を大気中から除去することで、その影響をゼロにすること)

しかし、地球温暖化がCO2の増加によるものといわれると???がつくのです。
確かに、現在(といっても過去30年間)、地球温暖化(気温が上昇)がすすんでいることは本当です。
・この30年間で0.2~0.3℃気温は上昇している。
・CO2の濃度も過去60余年、毎年増加している。
 
ですが、CO2の増加と気温の上昇に因果関係があるというのが大きな疑問点なのです。

というのは、地球の歴史を少しかじってきた自分には(高校時代は地学部、大学も地球科学科)、CO2増加による地球温暖化のプロセスが地球の歴史からみると違和感があるのです。

地球は氷期と間氷期を繰り返しており、過去2000年間をみても数百年ごとに温暖期と寒冷期が交替しています。現在は170年前に温暖期が始まった温暖期の最終段階で、いづれ寒期モードに切り替わるといわれています。また、数千年から10000年前の温暖期には海面が数メートル上がった(縄文海進)こともわかっています。
 
また、過去の地球の歴史の研究から氷河期は気温もCO2濃度も低いが、間氷期は気温もCO2濃度も高くなっていることがわかっています。地球の気温は自然変動(自然現象)によるもので温暖化の原因としてCO2が決定的に左右しているとは到底思えないのです。

また、経済活動が止まっても(コロナ禍でも)気温は一定の増加を示しているし、CO2排出量は減ったにもかかわらず、CO2濃度は減少しないで一定増加していることもわかっています。

「相関は因果関係ではない」というのが科学の基本ですが、現在の気温の増加は自然現象によるもので、CO2の増加と地球温暖化には因果関係がないというのが、私の結論です。

CO2の増加は地球温暖化の原因ではない、要因としてあってもその影響は小さいというのが本当であれば、そもそもの前提が崩れることになります。そして、達成不可能な目標、期限を恣意的にもうけることは費用対効果を下げることにつながると思うのです。

つまり、温暖化対策(カーボンニュートラル)に要するコストを生産者、消費者が負担する形になって生活を苦しめることにならないかということです(しかし、これは小数意見?)。

下記のように脱炭素による温暖化防止効果はゼロであり、低炭素化社会の目標は化石資源の使用をゼロにすることが本質であるということを見失わないようにしなければなりません。
・太陽光発電(パネル設置)も風力発電(風車、送電線の設置)も自然破壊がともなう
・電気自動車は走行中は二酸化炭素は排出しないが大停電したらどうなるのか?
・省エネ家電で浮いた電気代は経済活動を促し廃棄時には大量のエネルギーを使い二酸化炭素を出す。(そもそも経済活動が活発になればなるほど、二酸化炭素の排出は増える)
・分別を迫るペットボトルなどプラスチックは一般ゴミと一緒に燃やされ、リサイクルなどされていない(70%は燃やされている)。

また、経済と環境を両立させるといいますが、木材燃焼は森林破壊を招いて土地の荒廃や砂漠化を進ませ、原子力は放射能汚染をもたらすというのが現実です。

また、異常気象の原因は、下記のようなことが考えられます。
 ・都市化のせい(電力と車廃熱)で3.5℃上昇し、ヒートアイランド化する
 ・自然現象(火山の大爆発で気温は下がる、エルニーニョで気温は上がる)
 ・地球の温度が上がれば海水が熱膨張して水面はあがる

カーボンニュートラルの達成が人類にとって喫緊の課題であり「地域においても低炭素化社会の実現への取組」が急務であると思っていた私でしたが、少し過剰反応していたと思っています。無害な芽(この場合、CO2)に過ぎないことに対して「予防」という対策に過大なコストをかけるよりも現状に適応した対策(土木工学、都市工学にもとづく社会インフラの強化)に地に足をつけて取り組むことが重要であると思います。

以上、プロセスアプローチで地球温暖化問題の対策に至ったプロセスを明確にし、データおよび情報の評価に基づいて考察しました。